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ノリック天国へ。 2007/10/08
 

昨日、ノリック(阿部典史)が天国へ去った。
私がロードレースを見て感動し、始めて涙したのが
96年日本GP鈴鹿でノリックが優勝した時だった。
日本人が最高峰クラスGP500で優勝した瞬間、涙が止まらなかった。
その頃は私も鈴鹿でレースを頑張っている頃で、歳も近く全日本時代から見てきた、
あのノリックが表彰台の頂点に立っている。とにかく嬉しかった。
現在誰もが認める頂点のライダー、バレンティーノロッシが阿部典史に憧れた事から、
自らロッシフミと名乗るくらい、ノリックは偉大なライダーだった。
私の青春時代に刺激を与えてくれ、レースを頑張っている姿で励まされ、
感動した偉大なライダー達がどんどん亡くなっていく。
最近では沼田選手も岡山サーキットでテスト中に亡くなった。
さすがにバイク屋をしていて色々考えさせられる。
本当に危険な乗り物だなと。
加藤大治郎や沼田さんが、亡くなった時もショックだったが、
あれはサーキットでの事故で、ある意味スポーツ選手として、
レーシングライダーとして仕方が無いと自分の中で勝手に言い聞かしたが、
今回は交通事故。
300km超えのスピードで走るサーキットで転倒しても怪我一つしなかったのに
スクーターであっけなく死ぬなんて・・・
正直、やるせない気持ちとバイクへの思いを考えながらこうやって書いている私だが、
バイク屋として言える事はノリックの死を無駄にせず、
教訓にし、あんなに凄い腕の持ち主でもあっけなく交通事故で死んでしまうという事実を捉え、
過信せずに事故をしないライダーじゃ無く、事故を防げるライダーで居なければと思います。
沼田さん、ノリック、感動をありがとう!お疲れ様でした。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

稗田 祐士
 
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